「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展の感想~いろいろあっておもしろい~

日本・オーストリア外交樹立150周年記念 ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道へ5月に行ってきた覚書です。会期が2019年4月24日(水)~8月5日(月)と長くて、イベントがまだまだいっぱいあるみたいですね。
7月9日(火)は、大学生無料観覧日だそうです。ちなみに休館日なので、美術館直結の乃木坂駅の6番出口は閉鎖されているため、5番出口を推奨されています。
また、7月14日のクリムトの157回目の誕生日を記念して、「7月10日(水)~15日(月・祝)の期間中、来場された方(先着2万名)に特製うちわをプレゼント」とのこと。

さて、本題です。HPやポスターなどを見るとクリムトが全面に押し出されているので、ついクリムト展の延長の感覚で行ってしまいましたが、クリムトを扱いつつも周辺のまさにウィーン・モダンが題材となっていますね。建築や服飾、道具なども扱われていて、同伴者は「クリムト店よりこっちの方が自分は好き」との感想が聞かれました。2019年5月の水曜の昼過ぎで、さほど混雑もしていなかったですが、「キャバレー・フレーダーマウス」というカラフルなバーのような場所のデザイン画や、確かモーツァルトの夜会が描かれた躍動的な人物画というか、パーティーみたいな油彩もあり、全体的に点数も多く飽きませんでした。
グッズも可愛いです。クリムト展の金色の付箋と対になるのか、銀色の付箋がありました。あとは、小さなキャンディ缶くらいの大きさの、ウィーンモダン等に関連した音楽の録音されたプレーヤーが売っていて、ものすごく可愛くて…!ヘッドホンのプラグを挿すと数曲聞けて、音量調節も可愛い缶の裏面の小さなボタンでできるんです。非常に購買意欲をそそられました…。結構グッズも力入れてますね。グッズの点数もさることながら、商品展開が多岐にわたります。ちなみに、しゃれおつなバームクーヘンがありましたが、製造地が東京ではなく故郷の割と近い場所だったので、ちょっと笑いました。

ちゃんとクリムトの作品もあります。ウィーン分離派展のポスター関連はクリムト展とかぶっていた印象。個人的にエゴン・シーレも好きなので、展示があって嬉しかったです。あと、最後の方に同一グループ内の画家同士で〇〇と△△がいて、その肖像画の横に〇〇が△△の妻を奪ってしまい…みたいな解説をさらっと入れてあって二度見…いや三度見しました。失礼ながら、さほどその方たちはクリムトやシーレ並には有名な方々でもないと思われるのに、ついでかのごとく後世の人々に痴情のもつれをしれっと晒されるなんて露ほども思わなかったことでしょう。

「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展、本当にいろいろあって面白いです。2019年8月5日(月)までと会期がありますし、この夏かなりおすすめな展覧会です。


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