「食べてすぐ寝ると牛になる」異所性脂肪の原因と減らし方

食べてすぐ寝ると牛になる」という言葉がありますよね。ええ、昨日の肉の日を引きずって今日は牛の話題です(笑)。
この由来を知っていますか?

食休みは大事、と言うので相反しそうですが、私の知っている心臓リハビリの医師は、食べてすぐ寝ると異所性脂肪が溜まりやすいため「食後30分は起きているように」と言っていました。

異所性脂肪とは、ふつう付くはずのない所に付く脂肪のことです。ふつう付くはずの無い所とは、筋肉や膵臓、肝臓、そして心臓です。ふつうは皮下脂肪→内臓脂肪(おもに腸間膜という腸を固定する膜に蓄積される脂肪)→異所性脂肪という順番で付くのですが、一説によると内臓脂肪と並行して異所性脂肪が付くとも言われています。
異所性脂肪の何が悪いかというと、付いてしまった臓器の機能を低下させてしまうからと言われています。臓器の機能低下、というと筋肉に付いてもあまり害はなさそうに見えますが、筋肉は糖を取り込んでグリコーゲンという栄養源にすることで、血糖を下げる働きがあるのですが、異所性脂肪はこれを妨げてしまうそうです。牛の霜降りなら美味しいですけど、自分の筋肉が霜降りになるのはたまったもんじゃないですね…。

ステーキの写真
自分が真っ先にダメージを受ける飯テロ

心臓の周りに付くのは心周囲脂肪と言われていて、冠動脈に悪影響を及ぼし心筋梗塞などの原因になるとも言われています。膵臓はインスリン分泌を低下させます。肝臓に至っては、最終的には肝硬変や肝がんになってしまう可能性があるそうです。
何でこんなに異所性脂肪が悪影響を及ぼすかというと、皮下脂肪などの脂肪細胞には細胞膜があるのですが、異所性脂肪にはこの膜がないので周囲に与える悪影響がより多くなってしまうようです。専門的には「脂肪毒性が強くなる」と表現されています。
また、異所性脂肪は痩せ型の人でも溜まっていることがあるようです。

…怖い!知らない間にすごく貯まるくせに悪影響がえげつない!

どうしたら異所性脂肪を減らせるのでしょうか?
異所性脂肪は、溜まりやすいけど減らしやすいそうです。減る時は、付くのと逆の順番、つまり異所性脂肪→内臓脂肪→皮下脂肪の順で減っていくそうですよ。
減らし方は、もちろん過剰な摂取カロリーを控えることと適度な運動です。

食事としては低脂肪食が良いそうです。

適度な運動とは、色々説はあるのですが20~30分の有酸素運動や、1日8000歩以上歩くこと。それも、3分ずつで合計30分になるよう細切れでよいとか、一週間単位で歩数の帳尻合わせをすればいいとか意外とハードルは低めです。
後は、ちょこちょこ動くようにするだけでも違うようです。
とにかくちょっとでも良いから動け、ということですね。
面倒くさがりで怠け者の私にとっても耳の痛い話ですが、少し意識して動くようにするだけで将来の生活習慣病が防げるなら安いものです。過剰な筋力低下を防げるので、将来の寝たきり防止にも繋がりそうですし。無心でまめに動いていれば自然と健康づくりにつながるということですね。
今日から意識してやってみます!


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