シャフシャウエンなど、魅力的な観光地が多いモロッコ。そこで使用されているのは、モロッコディルハムという、モロッコ国内でしか両替できず、使えない通貨です。つまり、モロッコ国内に入ったらすぐ現金を手に入れたい場合、モロッコ国内の空港の両替所が第一選択に上がるわけですが、そこを利用したら非常に面倒なことになった体験談をご紹介します。
(ちなみに、2018年3月時点の情報です)
ムハンマド5世国際空港(カサブランカにある空港)には、入国審査が終わって出たところに、目に入る範囲で両替所が3箇所あります。私の記憶だと、向かって左から緑?紫?と、青、オレンジの3つでした。
私は、「一番遠いところにあるオレンジの看板の両替所が、場所的に不利だから一番お得なレートなのではないか?」と思ったのですが、3つの日本円ーモロッコディルハムのレートはほぼ同じの様でした。結局そのオレンジの看板の両替所で両替し、一度受け取って確認してから「もう少し細かいお金にしてください」と伝えたら困った顔をしつつ変えてくれたので、無事に両替することができました。
しかし、私の記憶では、左奥の方に1つ、右寄りに2つあって、3つの真ん中に位置する青色の看板のところだったと思うのですが、「変なカードを作らされた」とツアーの同行者が困っている様子でした。
説明を聞く限り、それはプリペイドカードの様です。口コミなどを調べる限りでは、グローバルカード?というもので、作成時も現金を引き出す際のATM手数料も無料の様です。しかし、その人の受け取ったレシートには手数料を3%か5%取られているような記載があったとのことです。
しかも、「カードではなく、現金にしてくれ」と訴えても、両替所の職員は高圧的な態度で、その方が一生懸命訴えても大げさにため息をつき肩をすくめるなど、あからさまに面倒臭そうな様子だったそうです。
しかも、その職員は女性だったそうなのですが、前に並んでいた男性客にはそんな態度を取らなかったのですが、カードを作らされた女性の時にだけそういう態度だったそうです…
結局押し負けて、カードを手に入れたその方。まず立ち寄ったシャフシャウエンで、ATMでお金をおろそうとしましたが…
まず、ATMが見つからない!
そこで、近くにいたツアー参加者の面々でATM探しをしました(ちなみにその時の日本人ガイドさんは、「そんなカード知らないし、ましてや下ろし方も知らない」とのことでした…。)
シャフシャウエンの広間の様なところの片隅に、壁に埋め込まれるような形で佇むATMを発見。
一応、現金の下ろし方は画像つきでインターネット上に解説があるのを見つけましたが、どことなく選択肢などが違っている上にフランス語かモロッコ語のため、いまいち確信を持てないんですよ。
その場にいたツアー参加者の一人が、試しに色々操作したところ、全額引き出せたようなのですが、残額が0になるのを確認するまで当事者の方はずっと不安そうな様子でした。
しかも、ATMを探す・操作に結構な時間がかかっています。ツアーだと特に観光・自由時間に制限がありますよね。せっかく素敵な景色がある場所で、そんな貴重な時間を費やさざるを得なかったということになります。非常に残念ですよね?しかも、当事者の方は遠慮深い方だったので、他のツアー同行者が時間や手間を割いたことに大して非常に恐縮されていました。
ということで、まとめですが…
空港の両替所では、現金が欲しい場合断固として主張する!
怪しいと思ったらすぐに断る!
などが重要になってくると思います。しかも、その時の職員は人を選んでカードを作らせていたようなので、女性は特に注意が必要かもしれません。また、他の体験談では大金を見せるとカードを勧められる場合があるようなので、セオリー通り必要最低限の現金両替の方が被害に会いにくいかもしれません。
ちなみに、私は全観光・食事つきのツアーで、日本円→モロッコディルハムへ2万円くらい両替しこと足りました。(ソフトドリンクをほぼ全食追加で頼み、小物やお菓子、バラ水の小瓶、アルガンオイルなどちょっとしたお土産や、ラクダに乗るオプショナルツアーで現金使用。職場などのお土産はスーパーでクレジットカード使用し大量購入)。
思い出しつつ書いたので、記憶が曖昧な部分が多く、また最近は状況が変わっているかもしれません。しかし、皆さんは約24時間もかけて遠路はるばるモロッコまで旅行を楽しみにしていきますよね。初っ端から嫌な思いをしないためにも、まずは空港の両替所から用心してもしすぎることはないと思います。
怪しいな、と思ったら、きっぱり断って下さい。余談ですが、私はモロッコ旅行中に、かなりの確率で商売人の勧めを断り続ける旅となりました・笑 特にマラケシュの市場は、油断するとすぐに羊の脳みその所まで連れてゆかれそうになる勢いです…
せっかくのモロッコです。商人とのやりとり・駆け引きに用心しつつ、めいっぱい楽しんで下さいね!
コメントを残す