歯石除去で痛いのはなぜ?知覚過敏は歯周病だけの問題じゃない?!

先日、冷たいものがしみるので虫歯かと思い歯医者に行ったら歯周病の疑いがあると言われたので、その確認も含めて歯石除去を行いました。その時、意外な原因が浮上したため、併せて学んだことも含めてまとめてゆきます。

ところで、虫歯になるのは糖分が原因だって知ってました?確かに、虫歯教育では、「甘いものを食べて歯をみがかない」というのが虫歯の元としてアピールされていましたが、「食べ物を食べたら何でも虫歯の原因になるけど、その最たるものが糖分」なだけで、食べ物を食べればそれがどんな成分でも虫歯のもとになると思っていました…。確かに、甘い物を食べると口の中がベタベタになりますね。スポーツドリンクやジュースを飲むなど、時間を置かず甘いものが口の中に入ってくる状態にいると、歯から溶け出したミネラルが再石灰化する暇がなく、歯を痛めやすいようですね。また、水泳などする人は、水中に塩素が入っていますよね。そのため水が酸性になっており、歯のエナメル質を溶かしてしまうそうです。また、減塩や健康に気を使う方は酢を使うことも多いと思いますが、酢は酸性なためやはりエナメル質を溶かしやすいようです。あちらを立てればこちらが立たず、は健康においてもよくあることのようですね。いずれにせよ、長時間糖分や酸に歯を晒し続けないことが歯の保護に重要なようです。

さて、本題に戻ります。「歯石除去で痛い所には歯石が多いのか?」と疑問に思ったことはありませんか?というのも、以前医療脱毛をしたことがあるのですが、その時「毛が濃いほど痛い」という経験をしていました。そのため、「歯石は超音波で破壊する」=「多いほどたくさん超音波がたくさん当たって痛いんじゃ…」と予想されたため、治療の後で歯科助手の人に聞いてみました。答えは「歯石の量とは直接は関係ない」とのことでした。エナメル質など歯の表面の厚さや、それこそ知覚過敏かどうかによるそうです。また、下の前歯付近は、歯石の成分を多く含む唾液を分泌する唾液腺の近くなので、どうしても歯石ができやすいそうです。

また、諸々の検査の結果、私は歯周病ではありませんでした。歯石も生理的な範囲しか溜まっておらず、歯周ポケットも深くないそうです。ではなぜ知覚過敏が起こったのでしょうか?これは私の治療に当たってくださった歯科衛生士の方の意見ですが、生まれつき歯の表面(おそらくエナメル質のこと)が薄い人は、そうなりやすいようです。逆に、生まれつき歯の表層が厚い人は、あの痛~い虫歯の治療をしても、全然痛みを訴えないこともあるそうです。また、知覚過敏は歯ブラシで歯を強くこすることでも起こりうるとのことでした。ある歯科医師は「人差し指と親指で歯ブラシをつまんだ状態で歯磨きをするくらいの力で十分歯垢は落ちる」と謳っているそうです。
もしくは、一見目に見えない細かいヒビ、亀裂、摩耗、エナメル質の下の層である象牙質の露出などが知覚過敏の原因となることもあります。原因特定は歯科医でも難渋することもあり、生活習慣の改善で知覚過敏が軽減しない場合は、コーティングなどより専門的な治療に進むそうです。

ということで、歯石と歯石除去の痛みの関係や、歯周病が原因ではない知覚過敏について(そして虫歯に関する私の単なる勘違い)についてまとめます。

・歯石除去と歯石の量に直接的な関係はない(歯磨きの参考のため、検査・治療してくれた人に歯石の多い場所を直接尋ねてしまうのが良いと思います)

・歯周病でなくても、目に見えない歯の表面の薄さやヒビ、欠けなどから知覚過敏が起こっていることがある(生活習慣、必要時は専門治療が大切)


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