噛むと歯が痛い・歯の溝も黒いので歯医者に行ったら判明した3つの意外な事実

ものを噛んでいて、急に歯が痛くなったことはありますか?冷たいものが特定の歯にしみることは?私はありました、つい最近…。小さい頃の虫歯治療を思い出して、非常に憂鬱になりました。しかも、痛みのある場所を確認しようと口の中をよく見たら、奥歯に歯茎が覆いかぶさっているという、明らかに磨き残しがありそうな所を見つけてしまいまして。なんと、その歯の溝が黒いではありませんか…。もうこれは虫歯確定だな、と思って憂鬱な気持ちで歯科医を受診したところ、意外な事実が判明したため書いてゆきます。

まず1つ目ですが、歯が痛いのは虫歯ではなく知覚過敏でした!歯のレントゲンや、冷風を当てる、症状への対処も兼ねて歯と歯茎を外部から遮断するシートを貼られるなど、色々確認されました。しかし、知覚過敏と言われても「どんな治療をすればよいのだろう?」と疑問に思いませんか?そこで、歯科医師に対処法を聞いてみました。すると、まずは歯周病や、噛みしめる癖がないかなどを確認する様言われました。噛みしめる癖に関しては、日中そんな自覚はなくても夜に歯ぎしりをしている人でも起こるそうです。実際知人は夜に歯ぎしりをする癖があり、虫歯を疑って歯医者を受診したら、マウスピースを処方されていました。たまたま待合室にマウスピースの資料があったので見ましたら、保険適用なんですね。勝手に自費診療かと思いこんでいたので意外でした。

2つ目は、歯周病と歯石に関係があることです。歯科医で、先程対処法を聞いていたところ、「歯周病の有無の確認が必要ですが、歯石除去は希望されないということですので…」と言われ、びっくりしました。「歯石と歯周病って、関係があるんですか?」と、治療のため口が引っ張られているのでとっても不明瞭に尋ねましたが(笑)、歯医者さんはちゃんと聞き取って説明してくれました。歯石は歯周病の原因であること、歯科医や歯科衛生士は定期的に歯石除去をしている、とのことでした。(余談ですが、歯石が歯周病の歯科衛生士とか歯科医の方は、治療中の患者さんの言葉を聞き取る特別な訓練でもしているのだろうか、と思いました(笑)。単なる慣れなんでしょうか?)
実はこの歯科医との話の前に、歯科衛生士らしき方から「歯石除去の予約は取られますか?」と案内があったのですが、「歯石除去=歯を真っ白に保ちたい、美意識高い人が行うもの」という先入観があったため、「歯石、そんなに溜まってますかね…?さほど必要ないならいいです」と断っていたのでした。歯科衛生士さんも特に強く勧めたり説明を続けたりするわけではなかったので、ちょっとした営業なのかな?と勝手に思っていましたが、歯石→歯周病(そして知覚過敏へ)というのは、歯科業界では常識過ぎて、「歯石除去を断るなんて、治療意欲がない人なんだな…」と思われて引き下がられたのだろうか?と被害妄想が捗りましたが、気を取り直して歯石除去を申し込みました。

そういえば、以前歯石除去をした時に、上の歯と下の歯、それぞれ1回ずつの通院で行ってもらったのをおぼろげに思い出しました。そして、当時疑問だった「歯石除去の通院は、なぜ2回に分ける必要があるのか?」をついでに調べてみましたら、歯石除去は予防的なものでは自費診療となり、歯周病「治療」としての歯石除去にのみ保険適応となっている様ですね。また、歯周病治療としての歯石除去は、多大な労力と時間を要すはず、との見解から、1回の通院で歯石除去を完了してしまうと、治療の証拠も残りにくいため、保険申請の審査をしている部署に「ちゃんとやってないのに請求してる!」と疑われてしまうという説が有力の様です。

3つ目は、奥歯の溝が黒くなっている原因です。どうみても歯ブラシで磨きにくそうな位置ばかり黒くなっていたので、それらの歯こそ虫歯と観念していましたが、「歯の治療に使った素材の着色汚れ」とのことでした。これはたいへん嬉しかったです。もう完全に「痛みのない虫歯だ」と決めつけていましたからね。虫歯だと、虫歯の部分である歯の表面の方がレントゲンで黒く映るようですので、レントゲンでそういうことがなければ虫歯の可能性は否定されるそうです(ちなみに、歯の真ん中の方の黒い影は歯の神経などが入っている歯髄という部分なので、黒く写っても問題ないそうです)。

 

ということで、虫歯かな?と思ったら、なるべくすみやかに歯科医を受診しましょう!「え?結局虫歯じゃなかったんだから、受診する意義は低いんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今回の様に虫歯が否定されても歯周病の早期発見につながることもあります。世界的に歯周病の患者は多く、成人のなんと約8割が歯周病にかかっていると言われています。また、意外に思われるかもしれませんが、歯周病が進行すると、細菌性心内膜炎などの心臓血管疾患につながることもあり、歯周病の予防や治療は非常に有意義です。また、本当に虫歯だったとしても、早期治療なら痛みや治療の侵襲も軽く済むことが多いので、結果がどうであれ、早期の歯科受診があなたの健康へ想像以上に直接的な意味を持って役立ってくれます。ですから、勇気を出してぜひ受診してみて下さい!


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA