先日、人生初のMRIを撮る機械に恵まれました!
患者さんが撮った画像はよく目にしていたのですが、自分で撮るまでいろいろと不安もあったので、そんな方のお役に立てればと思い体験談を書いておきます。
ざっくり言ってしまうと、MRIでは強力な磁気を利用するため、金属を検査の場に持ち込むと危険なので厳禁です。
ですから、取り外し可能な金属(入れ歯やメガネ、衣服や下着の金属)を外すのはもちろんですが、体内に埋め込まれた金属(ステント、ペースメーカ)があっても一般的には撮れないようです。
しかし、意外なものが「つけていてはいけない」リストに載っていました。何と、アイメイクやマスカラ、カラーコンタクトにヒートテックです!
メイクやカラーコンタクトレンズはやけどの原因になることもあるそうです。
私はコンタクトレンズを装用しており、元々薄紫色がついているため心配で技師に尋ねたところ、「しっかり色が入ってなければ大丈夫」とのことでした。実際、コンタクトレンズをはめたまま検査してみましたが、問題ありませんでした。ただ、おしゃれ目的のカラーコンタクトレンズはつけていかないほうがもちろんいいと思います。
ヒートテックも心配なので聞いてみましたが、「昔は金属が入っていたのかだめだったが、最近のは成分が変わったみたいだから大丈夫」と言われました。
ちなみに、ズボンの小さなホックでも検査時は脱ぐよう言われましたが、ちゃんと羽織るものも用意してあるはずなので大丈夫です。
そして、検査の同意書にある「閉所恐怖症」について…。
今まで、心当たりはありませんが、あらためて聞かれると心配になってきますよね!・笑
実際の検査の流れとともに説明してゆきます!
まず、更衣室で金属の付いている衣服を脱ぎ、荷物をロッカーなどに預けます。20分くらい検査にかかるため、トイレに行きたい方は聞かれなくても申し出たほうが良いかと思われます。
その後、台に寝て、体をがっちり固定されます。MRIは、動きに弱い検査だそうで、結構しっかりめにベルトを巻かれて台に固定されます。
仰向けで同じ姿勢で固定されるので、腰が痛い方は撮影部位にもよりますが、膝の下に枕か何かを挟んで貰うと良いかもしれません。
そして、20分固定されます…
自分が閉所恐怖症ではないからかもしれませんが、眼の前に機械の内側の天井があるような状態ですが、検査機器の中も部屋も明るかったので、あまり圧迫感を受けませんでした。てっきり真っ暗な狭い所でやるのかと思っていたので、安心しました。
よく、「大きい音がずっとしていて嫌」と患者さんに聞いていたのですが、確かに音は大きいです。窓のすぐ外に工事現場がある感じを想像してもらえると近いかもしれません。また、機械の作動にかかわらず、部屋の外側で「ジャッ、ハイ、ジャッ、ハイ」と(私には)聞こえる音が常にしていて、時々笑いそうになってしまいました。
そんなこんなでずっと高さや感覚を変えた音がしていますが、だんだん眠くなるレベルでした。
ちなみに、私の場合頭・胴体以外の部位の撮影でしたので、そちらを撮る方は条件が異なるかもしれません。
まとめると、MRIを受ける時の注意点は
・体内の金属がないか、はずせる金属はなるべく外して望む
・ヒートテックやメイクは必要に応じて確認
・検査中は同じ姿勢を20分くらい取るので腰痛などのないベストポジションを探してから開始してもらう
・閉所恐怖症はわからないが暗所恐怖症の人は安心して受けられる
以上です!
金属と姿勢にさえ気をつければあまり負担のない検査だと思いますので、MRIをこれから受ける方で不安な方は、参考になさって下さい。
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