肩こりに肩たたき…は逆効果?!根本的な2つの解決法!その2(完結)

前回の記事で、肩こりを根本的に予防する方法として
① 筋肉を動かし、ストレッチで血行改善・筋力の向上で筋疲労を予防する
について具体的に書いてきました。

今回の記事では、
② 肩こりをしにくい姿勢を取る
について書いてゆきたいと思います。
まず、肩こりはどういうときに起こるでしょうか?
ご自身の肩こりが起こった状況を想像してもらうと分かりやすいと思うのですが、パソコンやスマホをずっといじっていた時同じ姿勢をずっと取っていた時緊張して肩に力が入りっぱなしだった時などが代表的でしょうか。
特に、つらいと感じるときは、仕事などでのパソコン作業の後でしょうか?
この肩こりの主な原因は、肩回りに力を入れ続けたり、同じ姿勢をずっと取り続けたりすることで筋肉の伸び縮みが少なく血行が悪くなることですが、もう一つ大きな原因があります。それは、作業中に背中が丸まったり、首が肩より前に出ていたりと、姿勢が悪くなっていることです。
「姿勢の悪いのなんて、昔から注意されてきたけど、今更変わらないよ…」と思われたかもしれません。実際、私もいわゆる猫背で慢性的な肩こりに悩まされてきましたし、「姿勢をよくする」と聞いて胸を張るなどしてきましたが、つらくて同じ姿勢を保てないし、いまいち改善しませんでした。むしろ「変な姿勢…」と言われることもありました(笑)。

ただ、あることに気を付けるだけで、自分も楽になったし、自然と「良い姿勢」が取れるようになったので、その方法を書きます。
まず、骨盤を立てます。わかりやすい様に言い換えると「お尻の下の二つの硬い骨が座っている面にしっかり当たるようにする」「おへそ(もしくは胃)を縦に伸ばす」感じですね。特に腰痛のある人は、腰が反らない様に注意です。
腰が反らない様に、骨盤を立てながら「頭のってっぺんに糸がついていて、それを天井から引っ張られている感じ」をイメージするとやりやすいです。よくモデルの動作指導で言われている表現ですね。こうすると、確かに上半身をそらさず、自然にまっすぐ修正しやすいです。自然とそうなるかもしれませんが、あごを軽く引いておくことも大切です。さて、この動作で、腰~お腹周りがしっかりしたのがわかるでしょうか。「なぜ肩こりなのに、腰から始めるんだ?」と思われたかもしれませんが、この理由は後ほど書いてゆきますので、次のステップに進みます。
次に、肩をすくめて背中側に引き、すとんと脱力します。
どうでしょうか?あまり意識しなくても、肩の力が抜け、楽な場所に収まったのではないでしょうか?一回で実感が湧かない場合は、何回か試してみてください。きっと自然な位置に収まると思います。
もう実感されたかもしれませんが、腰回りがしっかりする、つまりしっかりした土台ができると、肩に力を入れたり背中を丸めなくても姿勢を保ったり動作を行ったりが楽にできます
また、腰が丸まっていると肩より頭が前に出て、5~6kgもある重い頭を首で支えることになり、これは想像以上に首周りに負担がかかることとなります。最近ストレートネックなどが問題になっていますし、なるべく自分で減らせる首の負担は減らすのが得策です。
ただ、どんなにいい姿勢でも、ずっと同じ姿勢でいると筋肉の血行が悪くなり、肩こりが生じやすいです。また、ずっと猫背だった人は胸と肩をつなぐ大胸筋の一部が固くなっていることが多いので、時々胸を開くストレッチを行うとより効果的ですね。
具体的な方法の一つとしては、頭の後ろで両指を組んで、肘を後ろに引くように(そして左右の肩甲骨同士を近づけるように)力を入れます。頭の後ろで指が組めない人(いわゆる四十・五十肩後の人は特に)は、腰に手を当てて行ってもいいです。というか、腕を地面の方向にまっすぐ伸ばして、親指を外側・手のひらを前側にする様に腕をねじるだけでも胸が開いて大胸筋のストレッチになりますので、ぜひ作業の合間などに試してみてください。
ということで、記事を2回に分けて書いてきましたが、肩こりの根本的な対策の二本柱は

① 筋肉を動かし、ストレッチで血行改善・筋力の向上で筋疲労を予防する
② 肩こりをしにくい姿勢を取る

ということがお分かりいただけたでしょうか?
今回と前回の記事で、肩こりに悩む方のお悩みが少しでも減れば私は嬉しいです!
ぜひお試しください。もちろん、神経症状や首・肩に整形疾患がある方向けではなく、一般的な肩こりに向けて書いてきましたが「ストレッチや軽い運動、楽ないい姿勢で血行改善」は疾患のある人でも無理のない・痛くない範囲で行えれば、少し楽になるかもしれません。かかりつけの医師に確認しながら、可能な範囲で行うことをお勧めします!


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