「ヒートショック」という、流行っても全然嬉しくない言葉が2017年は流行ってしまった様に思います。寒い日が続くこの頃は特に要注意です。
前回血圧を下げるには減塩が重要と書きましたが、他にもかんたんな注意や工夫は色々あります。その中でもまず気をつけて頂きたいのが、身近な「あの動作」です(諸事情により、具体的な動作は文章の後の方で書かせて頂きます。もったいぶっている訳ではなく、ある事情によるものです)。
心臓に近い所の筋肉(腕や胸などですね)の持続的な収縮は、血圧を上げやすいです。実感としても、負荷にもよりますが、スクワットなど足の筋トレをするより、腕立て伏せの方が息切れや頭に血がのぼる感じが強くないですか?
それを逆手に取って、腕の持続的な運動を継続していくと自律神経への運動効果が高いとも言われ始めているようです。腕用の自転車エルゴメータ(エアロバイクの腕で回すタイプ)もあります。
機種によっては、ロッキーなど有名な山脈の名前がついているモードがあって、それぞれ負荷の掛かり方が変わる…と言うものもあるんですが…最初見た時は
腕で山を登るんかい!と突っ込んでしまいました。
他にも、①寒暖差が大きい ②連続している ③負荷が強い
などの特徴がある動作はだいたい血圧が上がりやすいので注意です。
例えば、暖かい場所から急に寒い所に行き、重い荷物を持って階段を5階分駆け上がる…などは確実に心臓・血管にダメージを与えられそうですね。
この具体例からはある業種の人を一番に思い浮かべてしまいます…
宅配便の配送料が上がるのも仕方ないかもしれませんね(主には違う要因なのでしょうが)。
草むしりも、かがみ込むわ、腕を使うわ、やり始めると止まらないわで要注意です。心臓にご病気があって、どうしてもやらなくてはならない場合は、椅子を用意する、タイマーをかけるなどしてこまめに休憩を挟む、中途半端でもやめる勇気を持つなどの工夫で多少負担が減ります。
そして、お待ちかねの先に述べた身近かつ危険なあの動作の正体は…
トイレで長時間いきむこと!
個人的には、「日常生活の中で危険な動作ランキング」があったら心臓・血管部門の1位にノミネートされると思っています。
(ちなみに、これからほぼトイレ関連の話しかしていませんので、読みたくない方はこのページを閉じて下さい。話題を後回しにしたのはこのためです。)
まず、息をこらえるということが血圧を上げやすいです。
お腹に力も入るため、心臓でも心室期外収縮という多く・長く続くと危険な不整脈が出やすいと言われています。トイレは寒い環境であることも多く、血圧が上がりやすい条件がこれでもかと言わんばかりに揃っています。
しかも、排便には「出す」という明確な目標があります。出なければ出ないほど途中で諦めにくいし、出ないとその後も不快感が続いてしまいますよね…それに、出し切った時の爽快感と言ったら!
痔にも関わりますしね。
いきむほどの便秘があって、脳出血や脳梗塞、心臓や血管の病気をお持ちの人は恥ずかしがらずにかかりつけ医に相談したほうが良いです。便を柔らかくする薬とか出してもらえますから。
自分でできる対策としては、こまめに水分を摂る、歩いたり足踏みしたり、体ひねりなどで物理的に刺激をするなどで便秘を防いでゆきましょう。
出ない状況に直面したら、なるべく休憩を入れる、お腹のマッサージなどもいいですね。
いきむと肛門の血流も逆に減ってしまい、痔主には逆効果なので、「自分が水中にいて、便が自然とふわふわ出てくるイメージ」をするといいそうです(不幸にも私はこのイメージが奏功したことはありませんが…)。
ある論文からの話ですが、腕を下ろしている状態から外側に120度(わかりづらければ、直角とその3分の1上に上げる感じです)腕を上げながら排便すると、心臓や血管への負担が減るそうですよ。
前試してみた時は、確かに頭に血がのぼる感じはあまりしませんでしたので、個人的にはおすすめです。
あれ…この記事、ほぼトイレの話しかしていませんね…
ま、それくらい大事な話ということで、ご容赦下さいませ。
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