不整脈は誰にでも起こりうる

あなたは、階段で動悸がしますか?

それとも、じっと寝ているときに動悸がしますか?

一口に動悸や不整脈と言いますが、危険性は全く異なります。

そもそも、私自身が最近ストレスのせいか動悸、それも一般的には危険な不整脈を感じることが多くなったのでこの記事を書こうと思ったのです(笑)。

一回脈が止まり、次に大きく脈を打つような感じがしたら、心室期外収縮という不整脈である可能性が大きいです。私がかなりの頻度で感じているのはこれです。これは、全身に血を送り出す心室という場所から起きているので、回数が多かったり連続したりすると、当然全身に血が送りにくくなるため危険です。

ただし、これは24時間心電図をつけてみると分かるのですが、一般の人でも実は結構出ています。ある一定回数起きていると、全身の血流に支障が出るわけです。

また、不整脈は電気の流れなので、放っておくと正しくない方の流れが癖になり、不整脈が出やすくなったり固定されたりします。ですから、発作性のものは電気ショックで一回リセットしたり、異常な刺激を出している起源の筋肉をわざと壊すことで治療します(アブレーションと言います)。

もちろん後者は、①起源を突き止める、②壊す の両方でミスや事故が起こりやすいですが、成功すれば根本的な治療になります。

不整脈の出方にも危険かそうでないかがあります。

ところで、どちらが危険だと思いますか?

①寝起きに不整脈を感じるが動くと減る

②運動するに伴い不整脈が増える

正解は…

です!

①は、そもそも寝起きというのが自律神経の切り替え時なのでそれがうまくいかず不整脈は起こりやすいのです。そして、運動という血液をより必要とする状態になったときは、きちんと働いているのでむしろ安全です。

②は、運動の負荷に応じて不整脈が増えていることになるため、その負荷が適切でないか、その負荷に耐えきれないくらい心臓が弱っている可能性があります。原因は種々ありますが、以前と比べ明らかに苦しい場合は循環器内科の受診をおすすめします。

ちなみに、最初に話を出した階段での動悸・息切れは、大半の人の体力では生じやすいです・笑。厳密にその人の体力を測定する心配運動負荷試験という検査結果でも、階段昇降の負荷を息切れしないレベルの体力の人は中々いません。

健康な人で、どうしても階段で息切れしたくない場合は、足中心に筋トレを頑張って筋肉が酸素を効率よく使えるようにするか、ゆっくり昇ったり途中で休んだりして負荷を下げるなどの手段があります。


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