尿酸は高くても低くても悪いのですが、大概の方は高いことにお悩みだと思います。そこで、食事の種類や量に気をつけるだけでなく、排泄を促す方法についてまとめてみました。
まず、食物線維の多いものを積極的に摂ることがおすすめです。食物線維は、腸内環境を整えることで過剰な脂肪の排泄につながると共に、食後高血糖も防げますから糖尿病や内臓脂肪対策にもなります。尿酸値を下げるだけではなく良いことずくめです。
肥満の改善も効果的です。肥満は食事量が多いという問題もありますが、肥満体型だと内臓脂肪のためにインスリン抵抗性が高くなりがちです。高インスリン血症になると、尿酸の排泄が阻害されると言われています。この理由として、腎臓のナトリウム再吸収を増やし、ナトリウムと一緒に働く尿酸の排泄も低下させてしまうからだと考えられています。
また、元々の体質から尿酸値が上がりやすい人もいます。尿酸が排泄されにくい人が6割、作られやすく排泄されにくい人が2~3割、排泄されにくい方は1割だそうです。そんな方は、乳製品が尿酸の排泄を促してくれます。牛乳であれば、飲む量は1日にコップ1杯程度で、低脂肪の方がより効果的だそうです。ヨーグルトでも良いようですが、甘い物は尿酸を上げやすいので、無糖の方が良さそうですね。豆乳には尿酸値を下げる効果自体はないものの、長期的に摂ってゆくと痛風を予防できるという嬉しい話もあります。先に出た低脂肪乳製品にも予防効果は認められるそうです。
干し椎茸やヒラタケもプリン体の多い食べ物の代表格ですが、高脂肪乳製品とともに、摂りすぎても痛風にはなりにくいそうです。
更に、尿をアルカリ性にすると尿酸が排泄されやすくなります。逆に、酸性にする食べ物は肉類や穀物などですが、アルカリ性にする食物は野菜や海藻類、きのこ、日本茶、コーヒー、そして先に出た乳製品や大豆製品が主です。特にきのこや海藻類、野菜類は食物線維も多いので、積極的に摂ってゆきましょう。果物も尿酸を下げるのですが、前にも書いたとおり果糖が尿酸を上げやすいので食べ過ぎ注意です。
水分も、痛風の人はふつう1.5L/日のところ2L水分を摂ることが推奨されています。しかし、特に冬場なんかは2L水分を摂るってなかなか難しいですよね。食物線維を多く含む食材や、乳製品、大豆製品を意識的に摂ると多くの生活習慣病にも良い効果がありますから、食事を少し見直すだけで、尿酸を下げるついでに気になる生活習慣病も同時に改善できそうですね!
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